では、次に初心者が梅干しづくりを失敗しないための注意点についてご紹介します。
注意点1つ目は「完熟梅を使う」です。
梅は熟成度により青梅、完熟梅、超完熟梅に分類され、一般的に梅干しづくりに適しているといわれているのが完熟梅です。
【完熟梅の特徴】
熟成し始めて、少し黄色く色づいた状態の梅。
皮が薄く、果肉がとてもやわらかい。すもものような甘酸っぱい味。
青梅は実が固く酸味やえぐみが強く、超完熟梅は実が柔らかく漬けている途中で実が崩れてしまったり…ということがあるため、初心者の方は扱いやすい完熟梅を使うようにしましょう。
注意点2つ目は「所要時間を知っておく」です。
梅干し作りは初心者の方でも簡単にできますが、意外と所要時間がかかるんです。
梅干しの大まかな作り方の手順は以下の通りです。
事前準備→漬ける→天日干し→完成
時間がかかるのは「漬ける」作業で、うま味を引き出したり日持ちを長くするために4週間以上は漬け込むことをおすすめします。
その後、天日干しを3~4日行い、ようやく食べられるようになります。
天日干し後、液に戻してすぐに食べても問題ありませんが、よりおいしい梅干しを食べたい場合は、天日干し後3か月以上は漬けこんでから食べるのがおすすめです。
注意点3つ目は「消毒を丁寧に行う」です。
自家製梅干しは高温多湿で細菌などが発生しやすい時期に作り始めることと、市販の商品と異なり添加物を使わないため、傷みやカビの発生などトラブルも起きやすくなります。
そのため、使用する道具や保存容器の消毒を丁寧にしっかりと行うのがポイント。
消毒には煮沸消毒とアルコール消毒がありますが、どちらも行うと安心です。
消毒後は完全に水気を切ることも忘れないようにしましょう。
特に蓋や溝の部分は水気が残りやすいため、注意してくださいね。
初心者の方は少量(1㎏)の梅を使い、ジップロックで作るのもおすすめです。
ジップロックであれば少量から作れるため、お試しで作ってみたい!という方も気軽に作れますよね。
また、ジップロックで作ることによって、瓶などで作るよりも液に漬かりやすい、場所を取らないといったメリットがあります。
ジップロックで作る際の注意点は以下の通りです。
・梅酢が漏れてしまうことがあるため、受け皿を用意する。
・空気はしっかりと抜く。
・ジップロックの使いまわしはしない。
梅干し作りを手軽に始めてみたい!という方は、まずはジップロックで作ってみてはいかがでしょうか。